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20070403-1
審査機関のビジネス
     
  <概要>

「家元」ビジネス。「檀家」ビジネス。

<2007年度展望>

2007年度を迎えて審査ビジネス業界を眺めてみる。

ISMS業界全体で起きていることは、

@二極化:

BSIとJQAへの集中化、寡占化。みすず、NTT-MEなど廃業するところ発生。オセロゲームの発生。1企業に複数審査機関から1企業に1審査機関への流れ。審査機関の優劣による淘汰。2002年度辺りから更新審査の時期に来て、審査機関の切替は少ないが、審査機関の評価の定着に伴う流れは出来てきている。

AJSOX法対応の優先化:

ISMSは自主努力の範疇だがJSOXはコンプライアンスで待った無し。実施内容は殆んど同じものになる=必要なリソース(人材)は重複するため、ISMSに待ったが掛かる。

結果、

 

弱小審査機関は檀家の数が少ないお寺のようなもので組織が維持できない。

・専任で審査員を抱えることが困難。出向ベース即ち出向元の人件費負担で繋ぐだけ。契約審査員は維持できない。外に出す仕事が無い。結果、力量のある審査員は他の審査機関へ離籍転籍、契約震災も同様。

・但し、損得抜きで、親方日の丸のところは維持可能だが、ビジネスは捨てているので、適切な審査が出来るかどうか問題は残る。いずれ顧客から敬遠されることになる。

・檀家数が100にも満たないところは、店を閉じるか、損得抜きの業界維持活動の一環として残る。

・中堅を自認する檀家数150前後のところの判断が難しい。初期段階は出向者を土台にコスト負担を少なくして採算が維持できたが、転籍が始まってコスト負担が重くなった。期末集中への対応は契約審査員で行なうのが好ましいが安定的に案件を提供できないため、契約審査員の維持が困難。結果、期末集中への対応力が無いため、審査案件の受注が出来ない。一種のデッドロックになっている。

・これはある意味では経営の問題で、案件を契約審査員に優先的に出して、期末集中の時に内部スタッフを使うように切りかえればピーク対応力が上がってプラスの循環に持ち込める。逆の場合はマイナスの循環でデッドロックにはまる。

・団塊の世代が出てくるこれからは1つの転機。上質でコスト負担の少ない審査員を利用できるからだ。ワークシェアではないがシルバー審査員を、どのように有効に審査機関に組み込むかがポイント。嘱託:負担(手当て)を半額以下にする。しかし安定的に抱え込む。これは一定以下にしないと基本的に同じコスト負担の構造を維持してしまう。シルバーの契約審査員。安定的に、しかし、平常月は件数は押さえて案件依頼する。ピーク時はフル依頼。個人の事情を考慮する。

案件数を一律に考える必要は無い。手当てをいじらないで件数で調整する。嘱託は固定的な負担なので、比率は押さえるべき。

 

 
     

 

 
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:Last updated at 2007/04/07 16:57:40

 


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